麹絵本プロジェクト
2021年より、「麹の学校」主催のなかじさんと共に始まった、
“子どもたちに麹を伝えるための絵本をつくる”プロジェクト。
毎月、絵本制作のミーティングを重ね、
ついに一冊の絵本が完成しました。
そして2024年10月には、この絵本を子どもたちに届けるために
クラウドファンディングを実施し、たくさんのご支援をいただきました。
皆さまのあたたかい応援のおかげで、
ようやく絵本を出版することができました。
この度、絵本の販売を開始いたします。
(絵本のご購入はこちら)

麹絵本をつくるきっかけ
麹の絵本をつくるきっかけは、麹を通じものの見方や価値観が変わった経験でした。海外で麹を伝える仲間が麹の魅力を伝える姿を見て、当たり前だと思っていたことが世界で評価されていることに気づき、日本文化に誇りを持つきっかけとなりました。日々の食卓は変わらないけれど、その受け取り方が豊かになり、微生物との関わりを知ることで視野が広がったのです。麹は日本の文化の土台であり、その文化を知ることは、自分自身を認識することに繋がると実感し、次世代にその価値を伝えたいと思い、麹の絵本をつくることにしました。
「すでにここに、素晴らしいものは沢山ある」
この気づきは自分自身を肯定し、他者を大切にすることに繋がると思っています。そして、子どもたちのベースに小さな生きものとの原体験をつくることは、いつかこの地球の大きな仕組みを理解する助けになると信じています。
麹を「絵本」で伝える良さ

絵本には、言葉と絵を通して感覚的に伝えたり、物語の中で共感を生んだりする特別な力があります。味噌や醤油が「麹」からできていることは知っていても、「麹」そのものを理解するのは、大人でも難しいものです。そこで、絵本を通じて楽しく、自然に理解することができます。
感覚的に理解できる
麹菌の世界は目に見えませんが、絵や色を通して視覚的に伝えることができます。麹菌が成長していく様子を描くことで、言葉だけでは伝わりにくい麹が出来るまでの過程を、子どもたちが感覚的に理解できるようになります。また、シンプルな言葉と絵を通して、目に見えない微生物の存在や、その動きを感覚的にとらえることができます。
物語を通して感情に響く
はなちゃんが出会うのは、目には見えない麹菌という小さな命。
麹菌コージーとのふれあいを通して、子どもたちは、普段の食卓を支える見えない生きものの存在に思いを馳せるようになります。「食べものが生命から生まれている」というメッセージも、キャラクターの表情や物語の展開を通して、子どもたちの心に、楽しく、やさしく届いていきます。こうした“心が動く体験”は記憶に残りやすく、麹への関心はもちろん、体や自然の中に生きる微生物への想像力へと広がっていきます。
親子のコミュニケーションを育む
絵本を読むことで親子の会話が生まれ、「麹って何?」という疑問から、実際に麹を使ってみる体験へとつながるかもしれません。
一緒に発酵の不思議を学ぶ時間は、家族の食卓をより豊かにし、食への興味を育むだけでなく、「食べることの大切さ」や「感謝の気持ち」を親子で分かち合うきっかけになります。